〜 N0.55(平成16年10月号) 〜

〜 N0.53(平成16年8月号) 〜

〜 N0.52(平成16年7月号) 〜

〜 N0.59(平成16年9月号) 〜


〜自分の娘に振り袖を着せたような家づくり〜
竃k澤工務店

301-0855 茨城県龍ヶ崎市藤ヶ丘7-1-7
TEL 0297-60-1333 FAX 0297-60-1666 
Eーmail

おさむのひとりごと

NO.51  NO.52  NO.53  NO.54  NO.55

〜 N0.51 (平成16年6月号) 〜

このページのトップへ

このページのトップへ

このページのトップへ

このページのトップへ

このページのトップへ

っという間に1年の3分の1が過ぎていきました。皆様いかがお過ごしですか。今年はうれしくてうれしくて。何が嬉しいかといえば『花粉が少なかった!!!』これに尽きます。先日旅館に泊まる機会がございまして、お風呂に入ったときの出来事です。昨年来、減量に成功した!!と喜んだのも束の間、最近の私は針先が100sを目指して加速度的に増えており、鏡に映る醜い姿に毎日言い訳をしています。『忙しいから仕方ないんだ』『これは体質なんだ』『俺は水を飲んでも太るんだ』『女房の作るメシが悪いんだ』『これは遺伝だ・・・・』そして目に入ったのは一時大変に流行した『ぶら下がり健康器』。やめればいいのに懸垂をしようと試みてみました。現役時代は20回の3セットなんて平気でやっていましたから・・・。『ウッ!!?』・・・持ち上がらない・・・。俺の体ってこんなに重いんだ・・・。次に『ギクッ!!?』それ以来背中が痛いです。そんな時、3番目の秀平が『柔道をやりたい』と言い出しました。私も小学5年生から2年間、龍ヶ崎スポーツ少年団にお世話になっていましたから、当時の先生に聞いてみました。すると『未就学児は原則として受け付けていない。でも北澤、お前も指導員として来るならいいぞ』とのこと。この醜い体を何とかする為にはやっぱり柔道か・・・そんな経緯で、子供を言い訳にして十数年ぶりに柔道着に袖を通すことになりました。
 実は、その前夜、子供よりもワクワクしている自分がいました。家族の見えないところで柔道着を試着してみたり、鏡の前でポーズとって見たり。現役の時からすると腹の出っ張りで帯がえらく短いですが、それもご愛嬌。鏡の前にいるのは高校生の時の北澤修。そして本当に久しぶりに道場へ足を踏み入れました。・・・しかし、案の定稽古は散々でした。状況はご想像のほど。で、本題です。私は、柔道着を着ると意識がチェンジするのがわかりました。仕事から解放されるというか。生活から開放されるというか。水を得た魚というか。そして大きな声を出して大粒の汗を流すと、全て前向きに考える自分がいるのです。大変な事も厳しい事もあるけれど、それが自分の成長の為にいいことなんだ、必要なことなんだと。私は普段の生活の中で、『吐き出す』という時間がほとんどありませんでした。酒もタバコもゴルフもマージャンも出来ない私にとって、インプットは多くても、アウトプットは極端に少なかったのかもしれません。せいぜいカラオケくらいだったでしょうか・・・。現代のストレス社会を生き抜く私たちにとって、この『吐き出す』という行為は相当に重要なものだと思います。今回、柔道という経験をしてきて本当に良かったと思えるようになりました。皆様は思いっきり吐き出す時間がありますか。思いっきり吐き出す方法をお持ちですか。
 稽古中は、子供を見向きもせずに自分の世界に入ってしまうものですから、ある先生から『おい北澤、あまり初めから飛ばすなよ。長続きしないから』と言われる始末。どちらにしても、これほど自分の人生に大きな影響を与えた柔道と出会えたことは、幸運でした。柔道との出会いは小学5年生ですから、今3児の父として子供達に何をしてあげる事ができるのか、真剣に考えるいい機会ともなりました。皆様、スポーツ少年団でお待ちしております。
 先にも記載されておりますが、7月に初めての試みをさせて頂きます。『語ろう』をテーマに、カタロ活動と称した活動を始めてから、早いもので6年半を数えるに至りました。そしてその活動は『カタロ通信』を通して皆様にご案内させて頂いております。おかげさまでその配布先は現在2800件。何かしか、私たちとご縁のあった方々なのですが、果たして読んでいただけているのだろうか。否、読まずとも私たち北澤工務店やカタロをご存知だろうか、カタロ活動をどのように感じていらっしゃるのだろうか・・・・。配布物はどうしても一方通行になってしまうため、不安が募ります。そこで今回一斉にお電話をさせていただき、カタロ通信のご感想、ご意見などを直接伺う機会をつくることに致しました。ご迷惑をお掛けしない程度の簡単な質問と時間に致しますので、ご協力の程どうぞ宜しくお願い致します。

雨のしずくと新緑が絶妙に美しいですね。いかがお過ごしですか。
 最近に限ったことではありませんが、空き巣が大変流行しています。OBの施主様宅でも5件侵入されています。一度侵入されると心理的に負担が大きくなります。『これも触られたのではないか、ここも見られたのではないか、、、』と。夜目が覚めても、帰ってきても不安が募ります。防犯の為の自衛策をとられることを是非お勧めします。様々な対策品もございますので、気軽にお声を掛けていただけると嬉しいです。でも、一番の防犯は街ぐるみの声掛け運動なのだそうです。災い転じて福となす、ではありませんが、最近はご近所との関係も希薄となってきていますから、これを期に地域のコミュニティーを復活できるかもしれませんね。ここ数ヶ月ずーっと不完全燃焼していた自分がいました。それは、『いったい自分は、北澤工務店をどこに引っ張って行くつもりなのだろうか。お客様の命がけの一大事業にふさわしい会社とは、どんな会社なのだろうか。社員のたった一度の人生をかけるにふさわしい会社とは、いったいどんな状態の会社なのだろうか。』つまり、北澤工務店の行き先が不鮮明だったのです。
 2000年1月1日に父から代表取締役を世襲した際、かなり気負っている自分がいました。100億円企業をつくる。とか、でかい会社をつくるとか。カリスマ経営者に憧れたり、『青年実業家』なんていうゴシップに心躍らせました。しかし今の自分は、そんな規模の大小とか、有名無名に心から沸き立つものなど感じなくなってしまいました。わくわくしなくなってしまったのです。建築業界も例に漏れず、一時全盛を極めても消滅していった企業が数多存在します。新聞や雑誌に名を轟かせても、今は見る影もない経営者も数多います。規模の大小や、有名無名であることが、お客様を、社員を、取引先を幸せにするものではなく、社会へ貢献する指標ではない、ということが断言できるわけです。
 ではいったい自分は、北澤工務店をどこにたどり着かせようとしているのだろうか・・・・・悶々とした気持ちは更に募ります。

 北澤工務店には素晴らしい経営理念、創業の精神があります。
経営理念『家づくりひとづくり』【家づくりという仕事を通して自分たちが人間的成長を果たすということ。家づくりの品質が私たちの人生の品質であるということ】

創業の精神『自分の娘に振り袖を着せたような家づくり』【代々語り継がれてきた棟梁口伝であり、北澤工務店の根底に流れる家づくりの哲学であるということ】

心の奥底から沸き立つ経営理念であり、創業の精神です。しかし、それを駆使して行き着くゴールはどこなのか、つまり経営ビジョンが不鮮明であったといえます。たった一度の人生をかけて、全社員が一丸となって行き着こうとするゴールですから、そのビジョンを見るだけで全員がわくわくするものでなければなりません。奮い立ってくるものでなければなりません。お客様がそのビジョンに向かって走っている私たちを見た時に『この工務店ならば自分の財産をかけるにふさわしい』と思っていただけるものでなくてはなりません。
 私は早起きが好きで、早く就寝できる時は朝2時半とか、3時頃起き出します。そしてピーンとした空気の中で深呼吸をします・・・・・。たった一度の人生を打ち込む会社の行き先はどこなのか・・・・、どこなんだ・・・・。『日本の工務店のリーダーになる』強く胸を打つ言葉が浮かんできました。スーッと軽くなっていく感じがしました。これだ、北澤工務店の行き先は、これだ。そう確信していきました。
 先日、第32期の経営計画作成会を開催し、このことを社員の皆さんにお伝えしました。日本の工務店のリーダーとはどんな工務店なのか、具体的な数値、状態を明確に伝えました。そして、そこに至るプロセスで体験する様々な出来事を味わい尽くして、北澤工務店のドラマをつくろう、工務店がリーダーということは、それを構成している社員の皆さんがリーダーになることなのだ、と語り掛けました。社員の皆さんの目が輝いているように感じました。これからも嬉しい事や哀しい事、感動したり失敗したり、出会いがあったり別れがあったり、いろいろあると思いますが、すべて『よしッ!!』と受け止めて、ゴールに向かって突き進んで行きたいと思います。
 いよいよ7月18日(日)7年目の『森で遊ぼう』です。翌日19日は振替休日ですから、ご参加されやすいかと存じます。日本の工務店のリーダーを目指す私達を、是非見に来てください。森林公園でお待ちしております!!もう一つお願いです。7月3日から7月11日にかけて、カタロ通信配布先の皆様に直接お電話させて頂きます。2つの簡単な質問です。率直なご意見なども頂けると嬉しいです。ではまた。

もうじき暑さも峠を迎えそうですが、いかがお過ごしですか。
 7月3日から『一斉電話』と称して、お一方様毎にお電話をかけさせていただきました。この舞台裏を書いてみたいと思います。『カタロ活動』が始まって以来、少しでもご縁を頂いた方にはカタロ通信を送らせて頂いております。当初はOB施主様を中心として300件ほどであった送付先も現在では2700件を超えています。どうしても通信物は一方通行になってしまうため、果たしてこのカタロ活動やカタロ通信が皆様のお役に立っているのだろうか、お読みいただいているだろうか、そのような不安がいつも頭をよぎっていました。
 そのようなことを顧問の税理士の先生にお話ししたところ、『テレホンマーケティング』という手法があること、それを専門に扱っている会社があるということを知りました。それはいい!!、自分たちが2700件も電話をするのは大変だし、正直なところ『読んでない』とか『そんなの知らない、つまらない、全く関心がない』なんて言われたら、これまでの7年の活動を全て否定されるみたいでショック!!!。お金を払えばプロのお姉さんたちが流暢に電話をしてくれて、統計を出してコンサルティングまでしてくれるんだから、その方がいいや!!・・・・つまり、現実を知るのが怖かった、そこからいい訳をして逃げようとしたのです。自分にとって都合の良い結果だけ知ろうとしたのです。
 以前『ビジョナリーカンパニーA』という本に大きな感動と感銘を受けたのですが、その中の一節に『現実を直視する』という項目がありました。現実から逃げない、全て受け入れる、そこからしか始まれない、と。確かにその通りだと思いました。しかし、頭でわかってもいざその時になると逃げている自分がいる・・。覚悟を決めました。社員全員で一軒一軒お電話をしてみようと。そして、お客様から教えていただこうと。  一斉電話が始まりました。夕方6時30分から8時30分と時間を決めました。質問事項や、そのチャートを作りましたが、現実の対応にはほとんど役に立たず、社員本人がどれほど北澤工務店とカタロ活動を熟知し、それを顔の見えない相手に言葉だけでどれだけ丁寧にお伝えできるかが試されました。そして、その結果は驚きと感動の連続だったのです。

 この一斉電話は、送付先の方にお読みいただいているかどうか、カタロ活動への助言、提案などを頂くことが目的でした。最近はテレホンマーケティングによる勧誘の電話が非常に多いため、なかなかご理解を頂けなかったり、『うちはいりませんガチャン!!』と切られてしまう事も何度かありました。それは毎晩々々、続けられました・・・。馴れない仕事ながら、事務所の中で一所懸命に話している社員の皆さんを見ていました。プロのお姉さんたちのような流暢な会話やご案内はなかなかできません。悪戦苦闘しているその姿に、なぜか熱いものがこみ上げてくるんです。一所懸命に北澤工務店になっている。ガチャンときられても、いらないと言われても、また笑顔で次の電話に取り組んでいる・・・。ことの本質が見えたような気がしました。実はこの一斉電話の本質は、前述のような目的があるにせよ、何ものにも変え難い『社員教育』だったのです。この一斉電話によって、北澤工務店はどのようにお客様から見られ、どのように評価されているのかを全社員が肌身で感じることができたのです。肯定であっても否定であっても、素晴らしい体験をさせていただいたのです。ご協力をいただきまして、本当に有り難うございました。
 そんな中、あるOBの施主様からこのような言葉を頂戴しました。数年前ご主人様を亡くし、車の運転もされないためカタロ活動には参加できない旨のお話のあと、『おさむしゃちょう、がんばってくださいね。カタロ通信は隅から隅まで読んでいますよ。自分の息子ががんばっているように思っているんですよ・・・』その言葉は天から聞こえてくるような澄んだ声でした。少しだけ体がふるえました。やってきたことは間違いない、益々がんばるぞ、と改めて奮い立った出来事でした。
 カタロ活動はこれからも変化し続けます。この一斉電話によって社員全員が、北澤工務店とカタロ活動に自信を持つことができました。貴重なご意見、ご助言、激励の言葉、本当に有り難うございました。
 そのカタロ活動の中でも最も大きな企画が、毎年龍ヶ崎市森林公園で開催されている『森で遊ぼう』です。今年はお申込者が271人、協力者が29人、社員が12人と、過去最大規模の開催となりました。イベント会社が企画をしているわけではなく全く手づくりの企画なものですから、充分な対応ができずにご迷惑をお掛けした部分もございました。しかしながら、無事大きな事故もなく終えることができましたのは、ご参加を頂きましたお父さんお母さん、ご協力をいただきました皆様方のおかげです。本当に有り難うございました。
 今年のテーマは『素』でした。『現代の混沌とした世の中を変えていくのは子供たちではなく、私たち大人だと思います。私たち大人が『素』を取り戻し、私たち大人が輝かなくては、子供たちが輝くことなどできないでしょう。たった一回の人生を、子供たちに背中で見せてあげられる様な人生を歩んでいきましょう!!!』そんなメッセージを添えてのエンディングでした。内容につきましては別項の写真、ホームページ等をご覧下さい。ご参加を頂きました皆様、長時間にわたり、本当にお疲れ様でした。夏真っ盛りです。風邪などおひきになりませぬよう、お身体ご自愛下さい

『あつい、あつい・・・』と言っても何も変わらないことはわかっているのですが、今年の夏はついつい言ってしまいました。『あつい、あつい・・・』いよいよ酷暑の夏ともさようなら。9月です。いかがお過ごしですか。
 龍ヶ崎ショッピングセンター内に『カタロリビングデスク』というリフォームショップを出店させて頂いておりますが、その席に座っていたある日の出来事です。ある男性がご相談にお見えになりました。現在のお住まいが築12年である事、増築をした際にLDKの床を張り替えた事、その床の色がとても気にいらないという事、床なりがひどい事、浴室の改装も考えている事、金額のこと、等々・・。じっくりお話を伺いました。相手を探るような目つきと話し方には少々違和感を感じましたが、あるだけの資料も持参され、お役に立てるかな、などと空想して『ご住所を教えていただければ現場を拝見して、良いご提案が出来ると思うのですが。』というと『だけどうち、おたくでは出来ないよ。東京まで来てくれんの。今の業者は信用できないから良く調べなくちゃね。』と、にべもない言葉。『俺はだまされない』という気持ちがありありと目に浮かんでいました。断られる事は日常の業務としてよくある事ですが、さすがに今回は悲しい気持ちになりました。というのも最近OBの施主様宅でこんな事件があったからです。
 電話が鳴りまして、『北澤さん、ちょっと見てもらいたいんだけど。もしかしたらうち、引っかかってしまったかもしれない・・・・』テレビCMもやっている某大手リフォーム会社。飛び込みの営業で屋根瓦に問題ありと指摘。瓦全交換の見積り二百数十万円は『とうてい出来ない』と辞退すると『同じような効果が出るやり方で』と新たな提案。見積金額六十万円也。営業マンの人柄も良く、今回だけ、という言葉で契約書にサイン。
 工事がほぼ終了した頃、ご主人様が『どう見ても妥当な金額の工事とは思えない』とのことで消費者センターに相談。相当工事の見積比較をすることになり、北澤工務店に見積依頼の電話。高く見ても二十数万円の工事。『巷ではいろいろ聞いていたが、自分は絶対に引っかからないと思っていた。』とご主人様。現在も消費者センターを仲介にして交渉中です。このような問題が頻発しています。
 建築業って、本当はもっともっと素晴らしい仕事だと思います。『無』から『有』を造りだす創造的な仕事ですし、家づくりは個人の人生最大の事業でもあるし、人生最大の資産を取り扱わせて頂くわけですから、その醍醐味、その感動を私は、天職であると宣言してはばかりません。でも世間一般のお客様の目線は、この業界が悪質的要素を多分に持ち合わせている業界であると断定し、『俺はだまされない』から出会いが始まるようになりました。テレビ番組で視聴率を上げるには欠陥住宅と料理番組に相場が決まっています。そしてそれは悪循環となって身の回りに迫ってきています。まさに悪循環です。『○○検査協会』と公的な名称を称して下水道の点検や構造躯体の耐震検査を大げさに行う業者。何百万円の見積りになることは当たり前、屋根に注文をつけたり外壁に注文をつけたり・・・・時に脅かしに似た営業もあります。『家が地震でつぶれる、雨が漏れて木が腐って後何年も持たない・・・、』そして、多くのお客様は自分自身に誓いました。『俺はだまされない、絶対にだまされない』と。ああ、暖かな人間的交わりのある関係は築けないものか。もっと家づくりって楽しくて、わくわくするものではないのか。地元の工務店として出来る事がもっとあるのではないか。沸々としたものがこみ上げてきます。なんとかしなければなりません。 過日の一斉電話でのご意見の中で『建築業なのに、なぜこんな余計な事をやっているのか』という言葉を頂戴しました。最もなご意見だと思います。私のその回答には上記のような背景があるのです。今の建築業界を『泥仕合』と言い捨てる方もいるくらいです。チラシ広告や新聞広告にお金を使うならば、限られた方だけに北澤工務店を知って頂きたい。そして、北澤工務店は家という物の売り買いだけではなく、生き方まで含めた『家づくり』をお客様と共有したい。そんな願いを込めてのカタロ活動である事を、今回改めて自分自身に確認した次第です。
 ある方から貴重な助言を頂きました。『社長のこのひとりごと、おもしろいよね。でも、社長がいいからとか、営業がいいからということで工務店を決めちゃダメだよね。』とあっさりといわれたその言葉は、私にとって重い言葉でした。確かにその通りだと思いました。家そのものの完成度が高くなければ話になりません。そして『家』というハード面と、『家づくり』というソフト面の両輪のバランスを崩す事無く、日本の工務店のリーダーを目指して仕事に励んでいきます。少々愚痴っぽいひとりごとになってしまいました。台風シーズンです。お困り事がございましたらば、何なりとお問い合わせください。是非、ホームページをご覧下さい。メールもお待ちしております!!kitazawa@fureai.or.jp

時間が経つのがあまりにも早過ぎます。もう10月です。あと3ヶ月するとお正月!!です。たぶん、目先のことに追われ過ぎているからそう感じるのかもしれません。もっとじっくりと、腰をすえた生き方、仕事をしたいと思う今日です。
 子供たちと夏休みの思い出づくりに『富士登山』にチャレンジしてきました。毎日夜になると家族で『スクワット』を1、2、3、4、、、、、と声を掛け合いながら50回(ひどい筋肉痛に悩まされました・・・)、筑波山登山を2回経験して、磐石の心積もりでその日を迎えました。出発日の前夜、子供たちもわくわくしていそうなのですが、何より妻や自分がわくわくドキドキしているのを実感していました。河口湖登山口につくと、風は強いものの、快晴!素晴らしい景色が私たちを迎えてくれました。一時間くらい準備をゆっくりしながら体調を整えて、いざ出発。手に届きそうな大きくて真っ白な雲!子供たちはその雲を見ながらおおはしゃぎ、『あっ!くじらの形だ!! デカレンジャーだ!! ゾウさんだ!!・・・・』楽しい楽しい登山が始まりました。6合目ほどまでは、風は強いものの快適な山行でしたが、その頃から、なにやら下山客が増え始めてきました。『イヤー登れたもんじゃない!!!強風で危険だ。台風の影響だ。』とのこと・・・。7合目から下りてきた女性グループは『山小屋のおじさんに止められました・・・』少々不安になってきました。そして次第に平坦な道から岩登りに変わり、強風とあいまって一気に子供たちの動きが鈍くなりました。30分で行ける所が一時間かかり、一時間で行ける所が3時間かかるようになってしまいました。やっと7合目にたどり着き、山小屋で休憩させてもらうことにしました。もの凄い強風。外に出ると体温が急速に奪われます。長女も次男も『気持ち悪い』とか、『あたまが痛い』などと言い始めました。後から思えば、この山小屋で決断すれば・・・・。2時間ほど休んでから『よし8合目までがんばろう』と、山小屋を後にしました。子供たちも元気になりました。風は益々強くなり、吹き飛ばされそうになることもしばしばでしたが、みんながんばりました。その時感じました。『苦しい時にこそ笑顔を出そう』と。苦しい時に、苦しい顔をするのは誰でもできる。人から同情をもらうのではなく、人から元気をもらうのではなく、苦しい時こそ笑顔を出そうと。仕事や生活のことを思い出しても、やはり誰しも良い事ばかりではない。叫んでも叫びきれない時がある。そんな時、自分が不機嫌な顔をしていたら、全てが不機嫌になってしまう。つらい時や苦しい時にこそ、その人の本当の力が試される。頭では誰でもわかっているこの当たり前の事が、いったい、本当に自分はできているのだろうか。登山はその意味で素晴らしい『実地研修』でした。家族の長として、みんなに声をかけ、笑顔で接し、肩をたたいて励ましました。
 富士山は日本一の山です。気象の変化がもの凄く激しいです。『がんばる』ではどうにもならないこともあります。いつしか子供たちも無言になっていました。一瞬にして空が真っ暗になり、雨模様となり、小石が飛び、強風が私たちの体を谷底へ落とそうとします。やっとの思いで8合目に到着。子供たちはヘロヘロ状態でした。特に長女は高山病の症状が顕著となり、定番のカレーを食べると即睡眠。もはや頂上を目指すことは困難でした。外は激しい風と雨、それでも途切れることなく登山してくる方々がいます。その光景は狂気の沙汰です。やはり日本人にとって『富士山』は特別な存在なんですね。
 5時過ぎに御来光との事。もの凄い寒さでしたが家族みんなで『ハイポーズ』果たして子供たちにとってどんな経験になったのだろうか????御来光は強風の影響で『今年一番』(山小屋主人)この感動はやはり体験した方でないと伝わりませんね。(ちょっと自慢・・)下山がまた大変でした。強風で石が飛んでくるんです。風で飛ばされそうになるんです。多くの方が転んだり怪我をしていました。でも家族で手をつないで、一歩一歩声を掛け合って歩き続けました。誰も弱音を吐きませんでした。よくがんばってくれました。こんなに長く子供たちと手をつなぐのは、後にも先にももうないでしょう。富士登山の真価は、これだったのかもしれません。
 ともあれ、無事に帰ってきました。登頂はできませんでしたが、貴重な家族の思い出の1ページを綴ることができました。ただただ感謝です。今回は旅行記になってしまいました。過日、一斉電話をさせていただいた際、『もっと建築の詳しい記事を読みたい』とのご要望がございましたので、来月号より北澤工務店がこだわっている技術的な部分を記載させていただきます。いつも励ましのお手紙、お声掛け、ありがとうございます。

御来光・その厳粛さ

よくがんばりました