お知らせ
2020.07.28
礎石と土台
先日、お知らせをアップさせて頂いたときは梅雨入りの時でした。
今年は、7月も終わりに近づいているのにまだまだ梅雨明けしそうにはありません(^^;
工事の方も雨の影響で遅れが出ているところもあるようで、ご迷惑おかけしております。
そして、全国各地で大雨の被害も出ており、被災された方々にお見舞い申し上げます。
さて、そんな雨の中でも古民家の工事は進んでいます。
今回は、前回の振り返りの続きで、基礎工事などをご紹介します。
解体工事が無事に完了して構造部分を確認した所、土台が腐食等で傷んでいました。
なので、新しい土台への入れ替えを行います。それと同時に基礎工事も行います。
基礎工事は、昔からお家の柱を支えてくれている礎石の補強を行います。
まずは、建物を一面ずつジャッキで少し浮かします。
少し浮いたのを確認して、礎石周りの土を掘り返していきます。
その後、掘り返した部分にコンクリートを流し込み、礎石周りを補強していきます。
この際、礎石の下にコンクリートを流し込むのが肝になります。
玄関周りは礎石ですと、土間との取り合い部分を塞げないので、
空気が入ってこないように、布基礎を作ります。
基礎工事と並行して、棟梁が土台の入れ替えを行います。
土台の材料として選んだのは、栗材です。
選んだ理由として、栗材は重硬で、強く、耐久性が高いことから、建築に用いると丈夫なものが出来るからです。
昔から家を建てる際に、建物の土台には栗材がよく用いられていました。
これで、建物の土台となる基礎工事と土台の入替工事は完了となります。
築100年以上の古民家を再生していく本体の工事がいよいよ始まりました。
次の工事は、外観の決め手にもなる屋根の工事になります。
通常の屋根とは違い、ある『工夫』がされています。
次回はそんな屋根のお話をしたいと思います。
次回『温かみのある○○〇屋根』
中島