お知らせ
2020.12.14
古民家再生工事~内部~
古民家再生工事のお話の続きです。
前回は、お家の屋根の工事をお話しました。
今回は、内部の工事のお話です。
屋根工事が完了し、まずは床の下地の工事から始まります。
床の仕上の高さを決め、柱に印の墨をだし、大引を取り付けます。
床下地の合板を貼るとこんな感じです。おうちらしくなってきました。
写真の中に柱と梁に斜めに取りついている金物がありますが、こちらは中身が樹脂製の制振装置になります。
現行の建物は地震に対して、耐震という工法をとることが多いですが、古民家はそのような作りにはなっていません。
なので、揺れを抑えてくれる制震という工法を採用しました。
この後、外壁や内部の壁が出来上がった際に、動的耐震診断を行いましたが、
数値としては十分な結果が出ましたので、一安心です。
そして、古民家といえば、大きな梁や柱です。
今回はこの梁をどういう風にみせるか悩みました。
吹き抜けにして全部見せると立派ではありますが、お掃除が…(^^;
かといって梁をみせないというのは古民家の良さが減ってしまう…
という事で間をとって2本目の貼りの真ん中迄見せることにしました。
といっても工事をするのは大工さん。一つ一つ既存の柱に合わせて下地を作っていて、とても大変そうでした。
1本目の梁の上は小壁を作って、ほこりがたまらないように配慮しました。
お掃除屋さんに柱や梁を綺麗にしてもらい、最後の仕上は塗装ではなく、
油で磨き上げています(油の配合内容は企業秘密だそうです)。
自然な風合いでとてもいい感じです。
先日、お庭の外構工事が終わり、木製のフェンスを大工さんに取りつけてもらいました。
仕上がった写真は、また後日あげたいと思います。(^^)
次回は、外壁のお話をしたいと思います。
お楽しみに。
中島