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2022.04.26

大工さんとの小話

大工さんとの小話

  職人日く、安い道具でも仕上がりは変わらないといふ。

 

高価な道具をずらっと並べる職人さんに失礼ながらなぜ良いものを使うのか聞いてみたことがあります。綺麗に仕上げられる安い道具があれば、それでいいではないか。

 

職人は違う。

 

職人曰く、心が変われば仕事が変わる。すなわち小生は良きものをもって良き仕事をするなり。

 

またその高価な道具はどれも道具の職人が作ったものであるが故に、その職人のプライドを引き継ぎ恥じない仕事をしなくてはならないとも。

 また、片隅に置いてあったきらりと艶のあるカンナは職人さんが30年前に先代の社長から与えられたものでした。

 

今は道具でさえ機械による量産が進みました。

道具を通してプライドを引き継ぐという、その職人の世界は小さくなりごく一部の職人の中にしかないのだと思います。

だからこそそんなプライドを持つ職人さんと仕事をできて誇りに思います。

 

これからの時代、目に見えるものより目に見えない所が大切にされる。

まさにその時代は職人の世界。プライドの世界。

いつか昭和の大工のように沢山の職人が活躍する時代が来ると信じて、今日もまた職人さんと現場に行ってきます。

 

最後までお読み頂き有難うございました。

                                          お客様係 北澤秀平

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