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2026.06.20

建設業界の治安と私の思い

建設業界の治安と私の思い

 工務店とは何なのか、この数年わからずにいました。
ハウスメーカーは新築。リフォーム会社はリフォーム。それぞれ専門的にこなす。近年はハウスメーカーもリフォームに力を入れているが、ハウスメーカーの域を出ることはないだろう。
では、工務店とは両方をこなしてくれる万事屋のことを指すのか。万事屋であれば工務店なのか。

近年、建築業界の治安が悪くなってきていると思う。飛び込みの営業による悪質な工事が後を絶たない。大手の会社でさえ、シロアリ工事と謳いながら、あれやこれやと必要な工事を煽ってくる。弊社のお客様でも被害があった。

被害の例はこうだ。

大手の某ホームセンターにシロアリ工事を相談したA様。下見に来た下請けの業者が床下にもぐり、動画を撮ってきた。スマホをテレビに繋ぎ、一緒に床下の動画を見る。すると、映像を止めた業者。“ここカビが生えています。除菌しないといけません。” あれやこれやと話されるので、焦ったしまったA様。そこに追い打ちをかけるように乾燥剤をまかなくてはならないとも言われ、工事を即決。後日、工事業者が来て3時間で終わらせたようです。

確かに、カビが良くないことはわかっている。カビが生える原因を検討したのだろうか。そもそも、解決しようとしたのか。70万も賭けなくてはならないカビの除菌とはどんなものであるのか気になって仕方がない。大手のホームセンターがやっているのだから。
カビが良くないことは誰でもわかる。でも、その塩梅があるだろう。何事にも、良し悪しはあるが、見過ごすべき塩梅もある。

はたして彼らは自分の家に同様のカビが生えたら70万を払うのだろうか。ぜひ笑顔で支払ってもらいたいものである

私はこんな時代だからこそ自らの名前を掲げるような古風な会社が出てくるべきだと思う。必要とされると思う。

バブル以降、景気に目がくらんだ人たちはとにかく、横文字を好んだ。景気が悪くとも先進的な気風を好む空気。その空気は古風な会社・文化を容赦なく淘汰していった。溢れるほどの数があった工務店も見る影もない。そして、衰退した工務店業界の台頭こそが、ハウスメーカーとリフォーム業者である。彼らは横文字を掲げ現れた。その頃、今の代表の北澤も社名を北澤工務店から横文字にしようかと検討していたらしい。面白い時代だ。いかにも敗戦国らしい、過去を否定する空気である。

その結果、今どうなった。無秩序そのものだ。

過去を否定する流れこそがこの業界の治安の悪さを招いたと確信している。だから、私は90年代の雰囲気が大っ嫌いだ。

いまこそ、古風にいきたい。頑固で頑なでいい。工務店とは地域を守る公的な存在だ。弱っていく地域の為に暮らしを守る工務店が少しでも強くなること、増えること。そして、時代の空気の転換を願っている。

最後までご一読いただき有難うございました。

株式会社北澤工務店 北澤秀平

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