お知らせ
2026.07.13
外壁の染みをきれいに復元

外壁の染みをきれいに復元!無添加住宅「モコエ」の染抜き事例をご紹介
今回は、外壁の染抜き(しみ抜き)を行った事例をご紹介します。
無添加住宅の塗り壁材「モコエ」と天然木の「ウエスタンレッドシダー」を組み合わせた外観のお住まいで、先日の大雨のあとに外壁へ染みが発生しました。
「塗り壁にシミができてしまった…」
「このまま残ってしまうの?」
そんなご心配をされる方もいらっしゃいますが、今回のケースでは適切な方法で染抜きを行い、きれいな状態へ戻すことができました。
雨のあとに現れた茶色い染み
今回のお住まいでは、モコエの塗り壁とウエスタンレッドシダーが接している部分に、茶色い染みが発生しました。

原因として考えられるのは、先日の大雨によって雨水が吹きかけられ、木材から流れ出た「アク(木材に含まれる成分)」です。
ウエスタンレッドシダーには、天然の色素成分やタンニンなどの水溶性成分が含まれています。
大雨などで木材が長時間濡れると、それらの成分が雨水と一緒に流れ出し、近くの白い塗り壁へ付着することがあります。
これは天然木ならではの特徴であり、木材が腐っているわけではありません。
キッチンハイターで染抜きを実施
今回は、市販されている「キッチンハイター」を使用して染抜きを行いました。


ハイターの主成分は「次亜塩素酸ナトリウム」です。
この成分には漂白作用があり、木材から流れ出た色素を化学的に分解して無色化する働きがあります。
なぜハイターで落ちるの?
木材のアクには、タンニンやポリフェノールなど色のついた有機成分が含まれています。
次亜塩素酸ナトリウムは非常に強い酸化作用を持っており、これらの色素成分を酸化・分解することで、茶色く見えていた染みを目立たなくします。
「汚れを削って落としている」のではなく、「色の原因そのものを化学的に分解している」のが大きな特徴です。
そのため、表面を傷めることなく、きれいに復元できるケースが多くあります。
ただし、この方法が使用できるのは白色や淡色の塗り壁に限られます。
今回使用した「モコエ」は白色仕上げのため漂白処理が可能でしたが、顔料で着色された左官外壁材には使用できません。
次亜塩素酸ナトリウムは木材のアクだけでなく、外壁の顔料まで酸化・分解してしまう可能性があるため、色ムラや退色(色あせ)の原因となります。
また、ウエスタンレッドシダーなどの天然木にハイターが付着すると、木材自体が漂白され、本来の色合いが損なわれたり、変色したりする恐れがあります。
そのため、今回の施工では塗り壁部分のみに薬剤を塗布し、木材へ付着しないよう養生をおこない細心の注意を払いながら作業を行いました。
外壁材や木材の性質を理解したうえで施工することが、美しい仕上がりにつながります。
染抜き後はこちら
染抜き後は、完全ではありませんが茶色い染みがほとんど分からない状態まで改善しました。


塗り壁本来の美しい白さが戻り、お客様にも大変喜んでいただきました。
ご家庭での作業は注意が必要です
キッチンハイターは身近な洗剤ですが、使用方法を誤ると外壁を傷めたり、周囲の金属や植栽へ影響を与えることがあります。
また、濃度や放置時間によっては塗り壁を傷める可能性があるほか、天然木へ付着すると漂白や変色を引き起こす恐れがあります。そのため、状況を見極めながら慎重に施工することが重要です。
特に酸性洗剤との混合は有毒ガスが発生するため、大変危険です。絶対に混ぜて使用してはいけません。
さらに、今回の方法はすべての外壁材に適用できるものではありません。外壁材の種類や仕上げによって適切な対処方法は異なりますので、ご自身で判断せず、専門業者へ相談されることをおすすめします。
外壁のお困りごともお気軽にご相談ください
塗り壁は年月とともに味わいが増す一方で、天然素材ならではの変化が現れることもあります。
北澤工務店では、新築工事だけでなく、外壁のメンテナンスや補修、部分的な汚れの除去なども対応しております。
「これって直るのかな?」という小さなお困りごとでも、お気軽にご相談ください。
現場の状況や外壁材の種類を確認し、それぞれの住宅に最適なメンテナンス方法をご提案いたします。
これからも、お住まいを長く快適に保つためのお役立ち情報や施工事例をご紹介してまいります。
